ただの汗ではない?緊張汗はニオイのエチケットに要注意!
ただの汗ではない?緊張汗はニオイのエチケットに要注意!
この記事を読むための時間:3分
「緊張汗」という言葉を知っていますか?
その名の通り緊張した時にかく汗のことですが、実はこの緊張汗は普通の汗とは別の種類の汗なんです。
普通の汗は体温を調節するためにかきますが、緊張汗は精神的な不安などが原因でかく汗です。
緊張汗には様々な特徴がありますが、一番のデメリットはニオイが強いということです。
緊張汗の対策方法など詳しく解説します。
緊張汗とは?
人前でプレゼンをする時や、何かに驚いた時に暑くもないのに汗をかくことはありませんか?
このような汗を「緊張汗」といいます。
この緊張汗に関する言葉は「手に汗をかく」「冷や汗をかく」などがあります。
通常の暑さを感じてかく汗とは違い、緊張汗は精神的なきっかけで汗をかきます。
緊張汗は心が関わってくるのでコントロールが難しく、日常生活で周囲に不快感を与えることがあります。
緊張汗は特定の場所にだけ発汗するという特徴があります。
緊張汗が出るのは手のひら・足の裏・ワキ・頭などの限られた部分です。
また短時間で発汗するという特徴も持っているため、緊張やストレスを感じると、それらの部分だけ汗が出ることがあります。
いわゆるワキ汗や手汗と呼ばれるものです。
特にワキ汗は、服にしみて服の色が変わってしまったり、汗で服が黄ばんだりしてしまいます。
好きな人と手を繋いだら手に汗をかいて恥ずかしかった、というケースも緊張汗によるものです。
日々の生活の中で緊張したりストレスを感じたりする機会は多々あります。
仕事でのプレゼンテーション、学校で人前で発表する時、結婚式などでのスピーチ、就職試験やバイトの時の面接など様々ですが、あんまり汗が吹き出てしまうと良い印象を与えることができません。
緊張汗が出る原因は明確には特定されていませんが、精神的な負荷が原因で自律神経が乱れることが発汗の要因だと見られています。
緊張汗と普通の汗の見分け方
緊張汗と普通の汗は、どのようにして見分けられるのでしょうか?
まず緊張汗は精神性発汗とも呼ばれ、汗の原因はストレスなどの心が原因です。
それに対し、普通の汗は温熱性発汗と呼ばれ、気温などで暑くなった体の体温の変化に対応するために発汗をします。
また運動をした際に上昇した体温を下げるためにも発汗をします。
温熱性発汗は、汗をかくことで体温の調節をおこなうことが目的です。
次に緊張汗は手のひら・足の裏・ワキ・頭だけに汗をかきますが、温熱性発汗は手のひらや足のうら以外の全身から汗をかきます。
このことから、手に汗をかくということは緊張汗だということがわかります。
次に緊張汗は短時間で汗をかくという特徴がありますが、温熱性発汗は持続的に発汗するという特徴があります。
また汗腺の種類も緊張汗と温熱性発汗では異なります。
汗腺とは、皮膚にある汗を出す期間のことです。
緊張汗でかく汗は、エクリン腺とアポクリン腺という汗腺から出ます。
温熱性発汗はエクリン腺のみから汗が出ます。
汗腺が違うということは汗の性質も違ってくるので、緊張汗と温熱性発汗では違う汗が出ているということになります。
エクリン腺は全身に分布している汗腺で、出る汗は無味無臭なのでニオイの心配はほぼありません。
一方でアポクリン腺は体の限られた部分にのみ存在します。
特にワキにアポクリン腺が集中して分布しているので、緊張するとワキに汗をかきやすいです。
エクリン腺は独立した機関で直接、皮膚に開口していますが、アポクリン腺は毛根に開口部を持ちます。
エクリン腺は透明の汗ですが、アポクリン腺から出る汗は白く濁っています。
さらに汗の成分に脂質やタンパク質などニオイの元になる成分を多く含んでいるためニオイが発生します。
緊張汗のデメリット
緊張汗は様々なデメリットが伴うため、周囲に不快感を与える可能性があります。
まず頭やワキなどに汗が出るので、見た目の清潔感が損なわれ不潔な印象になってしまいます。
服のワキが汗でビショビショなのは、見ていて気持ちが良いものではありません。
握手やハイタッチをした時に、手が汗で濡れているのも人によっては不快を感じることがあります。
次に問題なのは、ニオイです。
暑くてかく普通の汗(温熱性発汗)は、99%が水で無色で無臭ですのでくさくなることはありません。
それに対して緊張汗は乳白色で、ニオイの元となるタンパク質・ミネラルを含んだ脂質ですので、ニオイが強いです。汗のニオイは強烈なため周囲の人に不快な思いを与えてしまいます。
普通の汗であればサラサラでニオイもないので、出た汗を拭きとるだけで周囲への不快感を抑えることができますが、緊張汗のニオイはなかなか防ぎようがありません。
緊張汗は心へのストレスがきっかけで発汗するので汗をかいたことでニオイが発生してしまうと、そのニオイがストレスとなり、さらに緊張汗が出てしまい悪循環になることもあります。
また温熱性発汗では白い服が黄ばむことはありませんが、ワキからかく緊張汗で白い服が黄ばんでしまうことがあります。
これは緊張汗がベタベタと粘り気があり白く濁っているため色がついてしまうからです。
また緊張汗は黄ばみの原因になる成分を含んでいることも、黄ばみの原因になっています。
汗による黄ばみは、なかなか洗濯では落ちにくく白い服がダメになることもあります。
気がつかないうちに服が黄ばんでしまうと、思わぬところで恥ずかしい思いをすることもありますので、緊張汗をよくかく人は服が汗で黄ばんでいないかチェックしましょう。
また緊張汗で、あせもなどの肌トラブルが起きることもありますので、汗をかいた後は清潔を保つように心がけてください。
緊張汗の対策方法
ストレス社会と呼ばれる現代社会でストレスを完全になくし緊張汗を回避することは難しいですが、緊張汗の特徴を捉えていれば様々な対策を打つことができます。
緊張汗が出る原因は心への負担ですので、ストレスへの対策が緊張汗の対策につながります。
ストレス対策としておすすめなのが、お風呂です。忙しい時や夏場などはシャワーで入浴を済ませてしまうことも多いと思いますが、できれば湯船にしっかりとつかりましょう。
適温のお湯に入ることで、体があたたまり血行が良くなります。
血行が良くなると体のめぐりが良くなるので、体内の不要な老廃物を排出することも期待できます。
ゆったりとお湯につかることで体の疲労を取りのぞくことができて、心身ともに緊張から解放されてリラックスできる入浴はおすすめです。
さらに緊張汗をかいたらハンカチやタオルで汗を拭くよりも、濡れタオルで拭くことを習慣にしましょう。
乾いたタオルでは汗の水分だけを拭き取るだけですが、濡らしたタオルで拭けば汗の成分や雑菌などを取り除くことができます。
緊張汗によるニオイや服への黄ばみの対策にもなりますし、肌もさっぱりとして清潔を保つことが可能です。
濡れタオルが難しい場合には、顔や体に使えるボディシートなどを活用してみましょう。
ただし香りの強すぎるボディシートは周囲の人の迷惑になることもありますので、無香料のものか香りが穏やかなものを選ぶのが無難です。
緊張汗をかいてしまった時には、汗を止めようと慌ててしまうと余計にストレスを感じ緊張汗をかいてしまいます。
そこで、緊張汗をかいても大丈夫なように事前に対策の打てる服を着用しましょう。
例えば、汗をかいても目立たない色の服や、通気性の良い素材の服などです。
ワキ汗が服にしみないように汗取りパッドが付いた下着などもあり、汗じみや黄ばみも防いでくれるので緊張汗対策にもってこいです。
緊張汗の対策を事前に行っておくことで「汗をかいても大丈夫」という心のゆとりが持てるのもメリットです。
緊張汗と上手に付き合おう!
緊張するとかく汗は、心が原因なので気温に関係なく汗をかいてしまいます。
どんなに涼しくても、心に強い不安やストレスを感じることで自律神経に乱れが生じ緊張汗をかいてしまいます。
緊張汗は手のひらやワキなど限られた場所だけに発汗します。
特にワキからの汗はニオイもこもって強くなりがちなので、ニオイのマナー違反にならないように気をつけましょう。
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