便秘解消にはツボが効く!
便秘解消にはツボが効く!
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健康にイキイキと生活するうえで食生活はとても大切です。しかし見過ごされがちなのが便通です。お通じが順調でないと、いつもおなかが張っている感じがしてすっきりせずつらいものです。そんなつらい便秘を解消する方法としては、食物繊維を豊富に含む食品を積極的にとったり運動をしたりするのも効果的ですが効果はゆるやかです。薬を飲むというのは即効性がありますが、体に合わないと下痢をともないかえってつらい状況になりかねません。もう少し体をいたわりながらも自然の力で便秘を解消できないかと考えた時におすすめなのが、ツボ押しです。東洋医学の考え方である「気」の流れを利用して体を整えるという考え方がツボ押しです。手軽に試すことができるのもツボの良いところです。
便秘解消の手段の一つ「ツボ」
便秘になるまでにはさまざまな要因がありますが、まず一つ目に食生活の乱れがあげられます。好きなものを食べるのはストレス解消になるのである程度までは問題ありませんが、あまりに栄養のバランスが崩れてしまうと腸の働きが低下し、体調が崩れ結果として便秘になる可能性があります。次に腸内環境の悪化があります。運動不足や不規則な生活で腸の動きが悪くなってしまうと、腸の中に便がたまりやすくなります。その状態が続くと腸内環境は悪化の一途をたどり解消しにくくなります。そしてストレスも便秘の原因になります。ストレスが溜まっていると体の機能自体が低下し腸の働きや消化吸収能力も落ちていきます。忙しい生活を送っているとストレスがたまりがちなので、適度な休憩を取ってリラックスできる時間を作って体をいたわる必要があります。そして、腸の動きをコントロールしているのは自律神経ですので、バランスを崩すと便秘になります。規則正しい健康的な生活を送っていれば自律神経に不調をきたすことはほとんどありませんので、生活を調整する必要があります。このように便秘は体や心の注意信号であることがほとんどです。ですから放置せずに解消方法に取り組む必要があります。そんなときに気軽に始められるのが「ツボ押し」です。すこしだけツボに関する知識があればいつでもどこでも誰でも始められる便秘解消法です。それではまずツボについて説明していきましょう。ツボとは体中に流れている「気」を調整している要所であり、さまざまな神経が集中している場所です。これらの神経は人間にとって大切であるため守られる形で体中をめぐっていますので、多くのツボは体の表面ではなく奥の方である骨の端のあたりに集中して存在しています。便秘を解消するツボもいくつか体に存在しています。腸に関連するツボを押すと、体の自律神経が刺激されて腸にかかわる神経が活発となります。そして活発となった神経によって脳へ刺激が伝達されて腸をコントロールするよう指令が出される、というのがツボ押しによる刺激の伝わり方の一連の流れになっています。
便秘解消に効くツボ
では具体的に便秘解消に効くツボはどのようなものがあるでしょうか。腸のそばにあるツボから説明しましょう。おなか周りに三か所あります。一つ目は「天枢(てんすう)」というへその左右にあるツボで即効性のあるツボです。へその左右に指三本分ほど離れた場所にありますので、指で軽く押して位置を確認しましょう。気持ちよく思えるツボを見つけたら、中指のはらでやや外側から体の中心に向けてゆっくりと押していきましょう。二つ目は「大巨(だいこ)」と呼ばれるツボで、先ほどの天枢からから指三本分下がった位置にあります。消化系の働きを良くして慢性の便秘に効果があります。三つめは背中側にある「大腸兪(だいちょうゆ)」です。背骨を下にたどり腰骨とつながった部分にあります。見つけたら親指で体の中心に向かってゆっくりと押しましょう。次は手のひらにあるツボを二か所紹介します。一つ目は「間使(かんし)」という腸の動きを活発にする即効性のあるツボです。手首内側の中央部から指四本分下のあたりにあります。骨が二本感じられたらその間だと思えば間違いないでしょう。二つ目は「合谷(ごうこく)」です。ここは生理痛や体のコリによる便秘に効果があります。手の甲の側の、親指と人差し指の骨の分かれ目から少しだけ人差し指側にあります。押される側の手の力を抜き、人差し指の骨の下あたりに押す手の親指のはらをもぐらせ、じんわりと押しましょう。最後に足のツボを二つ紹介します。まず一つ目は「太衝(たいしょう)」と呼ばれる便をやわらかくするツボです。足の親指と人差し指が分かれる部分の一番へこんだ部分がツボです。二つ目が「足三里(あしさんり)といわれる消化系全般に働きかけるツボです。暴飲暴食で胃腸が弱った時の便秘に効果があります。膝の皿の下から指四本分下がったところから少し外側にあります。ツボに親指をあてて、残り四本の指を膝裏に回しもみほぐすようにツボを刺激しましょう。
ツボの押し方
ツボを効果的に押すための環境も整えましょう。理想的なタイミングとしては入浴後がベストです。身体が温まっていてリラックスできほぐれやすい入浴後に行いましょう。ただし、直後に行うのはツボ押しによって発汗を止めてしまう可能性があるので、三十分ほどたってから少し落ち着いたころに行いましょう。多くのツボは骨の端の方を奥に指を押し込むように探すと、正確な位置が見つけやすいでしょう。ツボの押し方としては、まず呼吸に合わせて行うことが必須です。身体が緊張すると筋肉がかたくなり指で押しにくくなるためです。人は息を吐くときに体の力が緩むということを念頭に置きましょう。リラックスしてから、まず大きく息を吸い込んで、少しずつ息を吐きながら親指でツボを押し始めます。良いポジションを見つけられたらそのまま5秒ほど押し続けます。息を吐き切るにつれて指も少しずつ離していきましょう。痛いと思うほど押し続けるのは間違いです。あくまでも気持ちいいと感じることとリラックスした状態で行われることが、一番肝心なのです。ツボ押しをするときに注意してほしいのは、同じツボを長時間刺激することです。筋肉が炎症を起こしてしまったり症状が悪化してしまったりという可能性があるからです。ツボ部分に炎症や傷がある場合も刺激しないように別の場所に切りかえてください。あと、お酒を飲んだ後はアルコールのめぐりが良くなってしまい気分を悪くする可能性があるので避けましょう。体調不良の時も同様です。
身体の声をきこう!
このように、身体の中にはさまざまな便秘解消のツボがあることが分かりました。人によって体格などの差から微妙に場所が違うため、あなた自身が知識を頼りに自分の「ツボ」を探していかなければいけません。つまり、自分自身の身体と向き合い身体の声をきく必要があるのです。ツボを探すことは自分の身体と向き合い、良い方に生活を整えていく意識を高めてくれます。この点もツボ押しが便秘解消だけでなく、気持ちのメンテナンスにまで効果がある有効な健康法であると言えるのではないでしょうか。忙しい毎日を送る私たち現代人こそ、ツボ押しを通して自分に向き合う時間をとることが必要だという先人からのメッセージのようにも思えます。おなかがすっきりすれば食欲もわき、バランスの良い食事をとって規則正しい生活を送れば便秘とは無縁の生活でいられます。そういった良い循環に乗るまでの手助けをしてくれる「ツボ」を上手に利用して、あなたも快適な暮らしを手に入れてください。
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