便秘の原因は一つではない!それぞれに合った対処法を見つけよう!
便秘の原因は一つではない!それぞれに合った対処法を見つけよう!
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女性の体の悩みの中でも、常に上位に入るのが便秘ですよね。テレビでも、しょっちゅう便秘薬のコマーシャルが流れています。最近では、腸内環境を整えることが体全体の健康に関与するとされた情報もあり、便秘の方はますます解消したい!と、思いますよね。ですが、便秘にも様々な原因があることをご存じですか?便秘解消にはまず、原因を明らかにすることが大切になります。
食生活などの生活習慣による機能性便秘
一般的には、3日以上の排便が無い状態のことを便秘と言いますが、残便感や排便困難などの症状も便秘として定義されることもあります。便秘には種類があるのですが、その中には機能性便秘というものがあり、機能性、つまり便を排出させる腸のぜん動運動の機能が低下した状態のことを機能性便秘と言います。このぜん動運動の機能が低下すると、大腸の動きも低下することになり、大腸内に便が滞ったり過剰な水分吸収によって便が硬くなったりします。便秘の中でも一番多い症状で、お腹の張りや食欲の低下、肌荒れなどの症状が併発する場合もある症状です。水分の不足や運動不足、腹筋の筋力低下やダイエットなどでの極端な食生活、食物繊維の不足などが原因とされています。
大腸も緊張するけいれん性便秘と我慢が原因の直腸性便秘
また、便がコロコロのウサギのフンのような状態のことをけいれん性便秘と言い、本来ならリラックス状態に導くはずの副交感神経が過度に緊張して、上手く便が運ばれないために起こる症状です。便秘かと思えば下痢になるという症状を繰り返す人も多く、主な原因はストレスで、環境や人間関係、職場や学校など、様々なストレスが原因となります。なお、過度なストレスですぐにお腹の調子が悪くなる過敏性腸症候群も、原因の一つです。食後にお腹が痛くなることもあり、自律神経が密接に関わっている腸の働きが、如実に表れている症状とも言えます。また、排便を我慢する習慣を続けたり、寝たきりの状態の方や高齢者、痔の疾患を持っている方などは、直腸に便が溜まってしまうことがあります。このような状態のことを、直腸性便秘と言い、便をもよおす感覚が鈍り、スムーズに排便することができなくなる状態のことを言います。なお、直腸性便秘は、学校で排便をするのが恥ずかしい学生にも見受けられる症状です。
病気が原因の場合もある
さらに、大腸がんや腸管の癒着などの疾患が原因になっている便秘もあります。この場合は、下剤を使用すると腸管に穴が開く恐れがありますので、安易に下剤を使用するのは止めてください。また、お腹の痛みが激しかったり、嘔吐や血便などの症状が出た時は速やかに病院へ行くようにしましょう。その他にも、服用している薬が原因になっている場合もあり、降圧薬や抗うつ剤など、薬の成分には腸のぜん動運動を抑えたり、消化器官に影響を与える働きをするものもありますので、薬を服用している方は、一度成分を医師に尋ねてみるのも良いでしょう。また、便秘はよくある症状の一つではありますが、糖尿病などの全身の疾患が便秘の原因になっていることもありますので、いつもと違う症状などが現れた時は、すぐに病院を受診しましょう。
女性と高齢者の便秘について
また、女性は男性と比べて筋肉量が低く、女性ホルモンの作用によって便秘になりやすいと言えます。月経前の多く分泌される黄体ホルモンは便を硬くし、流産を防ぐために子宮内の収縮を抑えるのですが、その働きが腸のぜん動運動までも抑えてしまうので、便秘になりやすいのです。高齢者の場合も、筋肉量の低下や小食などの食事の変化、水分の摂取量の低下などが原因で便秘になりやすい傾向にあります。高齢者はのどの渇きに気が付きにくく、介助を受けている方は便意を我慢する方もいます。薬を服用している場合も多いので、便秘になる原因がたくさんあり、高齢者になると男性の便秘も増えます。このように、便秘にも原因は人それぞれ異なりますので、気になる方は一度、自分の生活習慣の見直しや、ストレスの解消などを行ってみてはいかがでしょうか。
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