身体に現れるうつの症状とは
身体に現れるうつの症状とは
この記事を読むための時間:5分
うつ病というと気持ちの面での落ち込みやイライラなど、心理的な症状を想像される方が多いと思います。しかし、うつ病の症状は身体的な面にも現れるのです。今回は、身体に出るうつの症状を詳しく見ていきたいと思います。
睡眠障害
うつを患った時に身体に出る症状としてよく知られているのは、睡眠障害です。睡眠障害は、うつ病を患っている人のほとんどが経験すると言っても過言ではありません。なぜ睡眠障害が現れるかというと、うつ病になるとあらゆるエネルギーが落ちてしまって生理的欲求までもが低下してしまうからです。また、うつ病でセロトニンが低下してしまうことが、睡眠障害の原因だとも言われています。睡眠障害の症状としては、布団に入ってもなかなか眠れないという入眠障害、眠ってもすぐに目が覚めてしまうという中途覚醒、普段よりもだいぶ早く目覚めてしまう早朝覚醒、眠りが浅くなる熟眠障害といった不眠の症状が全体の80%を占めています。また、眠っても眠り足りない、どんなに眠っても疲れが取れずにどれだけでも寝てしまうといった、仮眠の症状を訴える方も20%ほどいます。このような睡眠障害が現れると、身体の疲れや脳の疲れが取れずに体内リズムが崩れた状態になってしまいます。
食欲減退または増加
うつを患った方の半数程度は食欲の減退があると言われています。消化器系の臓器は副交感神経と深い関わりがある臓器です。うつ病になると交感神経が過剰に働き、副交感神経の働きが弱くなってしまう傾向にあるため、消化器系の臓器に影響が出て食べたものが上手く消化できずに、胸焼けや膨満感などの症状が出てしまうのです。食べ物を見ると吐き気がしたり、食べ物の味を感じられない、食べても美味しいと感じないなどの症状が現れることもあります。この時、無理に食べようとすると逆効果になりますので、空腹感を感じない時には無理に食べないということも重要です。食べる際には消化をする力が弱まっていることを考慮して、消化に良いものを食べるようにしてください。逆に食欲が増加してしまうというパターンもあります。この場合は甘いものや炭水化物など、あればあるだけ食べてしまい、しかも満腹感を感じられないといったことが多いです。そのため食べ過ぎてしまって太ってしまうことがあります。
疲労感や倦怠感
この疲労感や倦怠感は、睡眠障害に続いてよく現れる症状になります。うつ病の患者さんのうち半数以上はこの症状を感じています。身体を激しく動かしたわけでもないのにひどく疲れてしまったり、風邪や熱があるわけでもないのに身体がだるくて仕方がない、全身に力が入らないといった症状が見られます。うつ病の疲労感や倦怠感は、どれだけ休息を取っても改善しないという特徴があります。いくら休息しても疲れが取れずに苦しんでいる時に「しっかりして」などの声をかけられると症状が悪化することもあります。また、うつ病の倦怠感は時間帯によって症状の度合いが大きく異なるというのも特徴のひとつです。一般的には、午前中はひどくだるくても午後や夕方になると元気になったりだるさが軽減する傾向にあります。
きちんと医師の診断を受けよう
このように、うつ病によって身体的にも色々な症状が出てしまうのです。紹介した症状以外にも、動機や息切れ、口が渇くなど、一見うつ病とは関係のないような症状が現れることもありますので、注意が必要です。身体に症状が現れることによって身体だけでなく精神的にも疲弊してしまって、うつ病が悪化するといった危険性もありますので、一人で我慢せずに医師に相談して適切な治療や投薬を受けましょう。うつ病は恥ずかしいことではありません。躊躇わずに、きちんと診断を受けることが症状を改善させる第一歩なのです。
高品質な商品をどこよりも早く、どこよりも自由に、早くお手元に

Quality Leaders
「QualityLeaders」は「日常品に国境はない」というコンセプトで、高品質な商品を最安、最短でお届けしています。累計発送100,000件以上、クレーム率0.00004%の評価をいただいています。また、QualityLeadersでは、皆様が健康な生活を送るための情報発信も行なっています。

コメントを残す