うつによって出てくる心の症状と対策

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精神的な疾患として社会的な問題になっているうつにかかってしまうと様々な症状が生じてきます。心を蝕まれることにより思考パターンや思考機能の低下がみられるようになってきてしまうので早めに気づいて対策することが必要です。

うつによって出てくる思考パターン

うつになってしまったときに出てくる心の症状として代表的なのが落ち込んだ状態から抜け出せなくなることです。思考パターンとして物事をネガティブに考えてしまいやすくなり、自分のことを卑下しやすくなってしまう傾向があります。また、気力や行動力が大幅に低下してしまうのも一般的です。しかし、考えていることは意外なほどに冴えていることが多く、通常の人よりも物事を客観的に捉えるようになります。しかし、物事の本来ポジティブだと捉えられるような部分を、ネガティブに考えるための理由づけを行うといった形で全般的に悪い方向にしか向きにくいのが特徴です。これ加えて基本的には脳の全体的な機能が低下してしまう傾向もあります。集中力がなくてぼんやりとした様子があったり、言われたことをほとんど覚えていなかったり、簡単な計算や単純な作業すら間違えるようになることも多いのがうつになったときの症状として典型的です。

特徴的に出てくるうつのもう一つの側面

うつになったときの心の症状にはもう一つの側面があります。そう状態にもなって二面性を持つようになることがよくあるのです。そう状態とは気分が高揚してしまって抑えられないような状態であり、うつとはまるで正反対の状態になります。しばしばそううつ病と呼ばれるのは、この二つの症状を反復するようになりやすいからです。次第にそう状態とうつ状態を繰り返している自分に気づいてますます自分を否定するようになっていき、終いには生きていくことすら嫌になってしまうこともあります。特にそう状態での自分に対して、うつ状態になったときに嫌気がさすようになってしまって自ら命を絶つという事例は少なくありません。このような状況に発展していってしまって取り返しがつかなくなる危険性を持っているのがうつなのです。

自覚しやすい症状から見つけるのが肝心

うつはだんだんと進行していくものであって突然に心の症状が出てくることはあまりありません。早期に気づいて対処をしていけば改善できる可能性は十分にあります。できるだけ自覚しやすい症状から見つけることが大切であり、自分が絶望的な気持ちを抱いていないか、興味を持てるものが無くなっていないかといった形で自問自答をしてみるのが重要になります。食欲の低下や疲労感の蓄積、睡眠障害などが生じてくるとはっきりと自覚できるようになってきますが、その状況に陥る前に対策を行えるに越したことはありません。

ネガティブな思考パターンに既になっているとあまり絶望的な気持ちに気づけないこともあります。逆転の発想で自分を褒めたことが最近あるか、仕事に対して喜びを感じていたことがあるか、新しい趣味が増えたかという視点で自問自答をしてみて下さい。ほとんどの質問についてノーという答えになってしまったら、うつになり始まっていると考えるのが無難です。このような時点でストレスの緩和を図ったりカウンセリングに通ったりすれば元通りの精神状態に戻れる可能性は十分にあります。

心を蝕まれる前にうつ対策が必要

うつが進行していってしまうと心が蝕まれていってだんだんと何をする気力も失われていってしまいます。うつ対策をしようという気持ちすらなくなってしまう可能性があるため、早期に気づいて対処することが肝心です。思考パターンとして物事をネガティブに考えてしまいやすく、絶望的な気持ちを抱きやすいようになるというのは覚えておく必要があります。最悪でも食欲の低下や疲労感の蓄積などの体への症状が出てきた時点で気づいて対策を始めることが重要です。

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