幸福感を遺伝的に左右する幸福遺伝子
幸福感を遺伝的に左右する幸福遺伝子
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人間の心理状態を左右する因子として、昨今遺伝子が注目されています。とりわけ、ホルモンバランスなどの恒常性の面を左右する遺伝子が心的要因に左右します。そこで、人間が幸福を実感するための知識として、幸福遺伝子を取り上げます。
人間の心理を左右する遺伝的要因とは
近年、ゲノム解析が進むにつれ、いろいろな面で遺伝的要因が表れることが分かってきました。心の不調を訴える人にも、遺伝的なものが関わっているというわけです。例えば、人の言うことを真に受けてしまう遺伝的傾向や皮膚感覚が一般的な人より敏感で感じやすい遺伝的傾向などが挙げられます。ほんのちょっとした、心のくせも遺伝から来ていると言えるでしょう。そして、その傾向は人間の心理や意思決定にも表れます。遺伝的要因で表れる心のくせは、該当する遺伝子を持つ人に「自分はどこか物足りない」、「世界はどこか空虚だ」などの心理をもたらすのです。逆に言うと、人間が幸せだと感じられないのは、幸福感を阻害する遺伝的傾向を持っているからだといえるでしょう。遺伝的傾向は、人によって幸福を感じられやすくしたり、感じられにくくしたりするのです。
遺伝的要因がもたらす脳内物質の変化
遺伝的要因は、心のくせを決定するほかに、脳内物質も左右します。幸福のホルモンとされるセロトニンや充実感を左右するβエンドルフィンなどが、脳内物質の代表格です。それらは、恒常性を維持する目的で存在するホルモンの中でも、人間の心に大きな影響をもたらします。ホルモンは自律神経と双璧をなして、人間の恒常性(人間の調和を保つ機能)を維持するのですが、身体と精神のバランスを維持する面でも重要な機能を持ちます。このホルモンが、遺伝的要因によって変化するということは、自己コントロールを必要とされる現代人には、重大な事実だといえます。人間は、遺伝的要因によって決められるホルモンに、心理面および精神面である程度の影響を受けるわけなのです。脳内物質は、その点で人間の行動を左右する黒幕的存在だといえるでしょう。
心理状態をよくする現実的な対応
では、遺伝的要因である脳内物質を自己の意志ではコントロールしにくい以上、人間はどのような手段を用いて幸福感を得ようとすればよいのでしょうか。そこで、人間は現実的対応を取ることが重要になってきます。ところで、ラテン系の国であるメキシコでは幸福遺伝子を持つものが多いといわれます。ラテン系のノリというものがありますが、それも遺伝子が関わっているとなると興味深いです。では、日本人は現実的にどのように心理面を幸福に持っていけば良いのでしょうか。それは、心理学でいう「モデリング」を行うことが重要だといえます。モデリングとは、模範とする人の行動と同じ行動をとることで、心理面でも近づけるとすることをいいます。そこで、日本人は幸福感の高いメキシコ人の行動などを真似するといいといえるのです。日本人は、もともと外国の文化をモデルケースとして取り入れることに優れているといえます。この点で、日本人は自律的にモデリングを用いて、自己の幸福感向上に努めることが心理面における現実的な対応だといえます。
真の幸福とは
ここでは、遺伝によって幸福感が遺伝する内容を取りあげました。また、メキシコのように幸福遺伝子を持っている国があることも知られるようになってきています。しかしながら、幸福は目に見えるものではなく、数値などの指標で示すべきものでもありません。個々の人間が幸福感を得られるようにするには、一人ひとりが幸福というものについて深く考えることが必要です。ここで取り上げたモデリングなどの手段は、あくまで最大公約数的な幸福を得る方法に他なりません。自分にふさわしい幸福とは何か見つけることが、最も早く幸福に近づく道だと言えます。
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