職場メンタルヘルスに最も肝心なセルフケアを身に付けよう
職場メンタルヘルスに最も肝心なセルフケアを身に付けよう
この記事を読むための時間:15分
仕事をしていてストレスに苛まれてしまう人が増加してきているのが現代社会の特徴です。職場でのメンタルヘルスを維持していくためにはどのような方法があるのでしょうか。概略を理解するとセルフケアの重要性がわかります。
メンタルヘルスの四つのケア方法とは?
★職場メンタルヘルスに関する問題
職場メンタルヘルスは個人の意識としても経営者の視点からも重要なものになっています。職場で働いていてメンタルヘルス不調が生じてしまうことにより仕事を続けられなくなる人が増加しているからです。個人としてケアを行うように意識するだけでなく、経営者の視点からも適切なケアができるように手配を行うことが求められるようになっています。
★国が提示する四つのケア方法
厚生労働省からも労働者の心の健康の保持増進のための指針を発表していて、その中で重要な四つのケア方法を紹介しています。セルフケア、ラインによるケア、事業場内産業保健スタッフによるケア、事業場外産業保健スタッフによるケアの四つです。
セルフケア
セルフケアは個人が自分でメンタルヘルスの対策に取り組むことであり、指針の中でも重視されている項目になっています。
ラインケア
一方、ラインによるケアとは職場の上下関係に基づいたメンタルヘルス対策です。主には上司が部下のメンタルヘルスを意識して適切な対策を練っていくことを意味しています。
事業場内産業保健スタッフによるケア
そして、事業場内産業保健スタッフによるケアとしては産業医を設置したり、健康相談所を用意したりして経営者が労働者のメンタルヘルスを管理することです。
事業場外産業保健スタッフによるケア
そして、最後の事業場外産業保健スタッフによるケアはカウンセラーや医療機関などに相談することによって職場とは関係ない場所で第三者によるケアを実施する方法となっています。このような四つのケア方法を適宜駆使することで職場メンタルヘルスの保持増進を行うように国からの呼びかけが行われているのが現状です。この中でも自分自身で積極的に取り組んでいけるのがセルフケアであり、仕事をしている個人が最も気にかけなければならないものと言えます。
そもそもメンタルヘルスとは何か
個人でのメンタルヘルスのセルフケアを行っていくためには、そもそもメンタルヘルスとは何かを知らなければなりません。厚生労働省も正しい知識を付けることを指針の中で推奨しています。平たく言えば心の健康のことであり、常に精神衛生上優れている状況を保つことをメンタルヘルスの維持と考えることが可能です。
世界精神衛生連合の発表内容
世界的に一義的な定義が行われているわけではありませんが、世界精神衛生連合で行われた合意では次のように定めています。身体、知性、情緒などが調和されていること、環境に適応して社会的に他人とよく折り合いが付けられていること、自分が幸福であるという実感があること、仕事や職業に対して能力を発揮できていて能率的な生活が行えていることの四つを満たしているとメンタルヘルスが良好と判断されるというものです。逆にメンタルヘルスが不調になるとストレスや不安、心身の健康、社会生活や生活の質などに問題を抱えるようになり、最終的には精神疾患や心身症などを発症する状況を生み出すとされています。このような状況を生み出さないためには職場でのストレスを軽減する措置を行っていくことが重要です。
ストレスに気づくのが対策の始まり
職場メンタルヘルスのセルフケアを行えるようになるにはまずストレスに気づくことから始めるのが大切です。ストレスについて自分自身で正しく把握するのは困難であり、ストレスが溜まって心身症や精神疾患が出てきてしまってからようやく自覚するということがよくあります。できるだけ早期にストレスに気づいて対策することが重要です。基本的にはストレスは事後になってからでないと気づきにくいものであるという認識をすることが必要になります。明らかに不当な仕打ちを受けてストレスを感じるというのはわかりやすいですが、たとえポジティブな活動であってもストレスを感じていることは少なくありません。
自覚しにくいストレスの原因
例えば、成果が認められて昇進の機会を得られたというのは客観的に見ると喜ばしく賞賛されるべきことなのでストレスを感じないと思いがちです。しかし、それがプレッシャーになって、メンタルヘルスに問題を生じてしまうというケースもあります。日常的に行っている上司との会話でいつも嫌味を言われているのをうまく受け流してストレスを感じていないつもりでも、少しずつ心に痛みが積み重なってきて大きな健康問題を引き起こしてしまうこともあるのです。自覚とは裏腹に心身にはストレスがかかってしまっていることがあるので、予兆を感じ取ってストレスに気づく努力をすることが欠かせません。
ちょっとした変化を見過ごさないで
ため息が増えたり、目線が下向きになってきたり、前に進む足取りが重く感じたりしてきたらストレスを感じている原因があると考えるのが妥当です。寝付きが悪くなる、朝起きても疲れが取れていない、食欲が低下しているといったものも典型例と言えます。人によっては物忘れが激しくなったり、他人の言ったことを理解しづらくなったりすることもあって症状は多様です。今までの自分とは違うという印象を受けたら危険信号と考えて普段の職場での生活を省みることが重要になります。もちろん、あまり神経質に気にしすぎるのもよくありません。しかし「あれ?」と思う症状が2週間以上続いたら注意が必要だと言えるでしょう。
ストレス対策の基本を押さえるのが肝心
セルフケアを行う上で大切なのがストレスの性質を理解して対策を行うことです。単純にストレス発散をすれば良いと考えてしまい、かえってストレスを肥大化させてしまう場合や、別の健康問題を引き起こしてしまう場合も少なくありません。
間違ったストレス解消法に注意
代表的なのは飲酒や喫煙によるストレス発散であり、過度な飲酒はアルコール依存症を生み出し、喫煙はそもそも健康被害を生み出しやすい点で理想的なストレス発散方法ではないのが事実です。このような害もあるストレス発散方法を選ばなければ良いと考えて、旅行やスポーツを習慣にしてストレスを解消する人もいます。しかし、旅行に行けるほどの休みが確保できないのがストレスになってしまうことも少なくありません。屋外のスポーツをしたいのに梅雨でできなかったり、怪我をしてしばらくは安静にしなければならなくなったりしてストレスを溜め込むことになるという場合もあります。このようなときに別の方法でストレスを解消できないとメンタルヘルスに問題が生じてしまいがちです。ストレス対策の基本とは一つの方法に頼らないことであり、できるだけ多くの解消方法を身につけて実践していくのが肝心となります。
セルフケアになる習慣とは
セルフケアになる習慣には様々なものがあります。日記をつけて自分のやったことを客観的に整理していくと自分がストレスを受けている状況について正確に把握することが可能です。同様に有用なのがストレスチェックを定期的に実施する方法であり、オンラインで簡単なテストを無料で受けることができます。
趣味の時間を確保することも大切であり、時間は作り出すものと考えて仕事の合間を縫ってでも自分のやりたいことに時間を割く努力をするとストレス解消が可能です。新しい趣味に挑戦するのも重要な習慣であり、それによってストレス解消の方法が増えていくと様々な局面に対応できるようになっていきます。お酒を飲むのも決して悪いことではありませんが、依存症にならないように飲酒量をチェックしておくのが大切です。飲酒量が増えているようであればストレスを抱えていると考え、別の方法でのストレス解消を図っていけば良いと考えられます。
まずは日常的なセルフケアから始めるメンタルヘルスの維持
職場メンタルヘルスを保持増進するためにはまずは自分からセルフケアを行うのが肝心です。そのためにはストレスは自覚できないものだと認識し、普段からいくつもの方法でストレス解消を行っていくのが大切になります。自分のストレスの状態を確認できる習慣を作って自己管理を行いながら対策をしていくと元気な状態を維持することが可能です。
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